「整体院晴々 長岡院・上越院」で痛みや不調を根本改善

こんばんは。

 

 

星野です。

 

精神的に不安定で慢性痛に悩まされている方が多くいらっしゃる印象があります。

 

ではなぜそうなってしまうのか?を本日は説明していきます。

 

「痛みが続く」

 

その背景には、解剖学的にも“心と痛み”が深く結びつく理由があります。

 

うつ、不安、PTSDなどの精神的な負荷がある人ほど、慢性の腰痛・肩こり・頭痛・関節痛が長引きやすいのは、脳の構造と神経回路そのものが変化するからです。

 

1.“痛み”は身体ではなく、脳でつくられる

痛みの信号は、脳の複数の部位で処理されます。

大前提として、
**痛みは身体で感じているようで、実際には“脳がつくり出している感覚”**です。

痛みの信号は以下の流れで進みます。

●痛みの経路(解剖学)
    1.    侵害受容器(皮膚・筋・関節など)
    2.    脊髄後角(特にⅠ層・Ⅱ層)
    3.    脊髄視床路(Spinothalamic tract)
    4.    視床(VPL核やMD核)
    5.    大脳皮質(体性感覚野・前頭前野・島皮質・帯状皮質など)

この中で、慢性痛の人では
視床・島皮質・前帯状皮質(ACC)・前頭前野(PFC)が過活動になることが知られています。

 

これらは、
    •    不安
    •    恐怖
    •    ストレス
を処理する領域でもあるため、「心の状態」がそのまま“痛み”に影響します。

 

 

■2.痛み回路とストレス回路は、脳の中で“ほぼ同じ場所”にある

精神疾患で強く影響を受ける脳の部位は、実はそのまま痛みの中心部でもあるため、痛みが悪化しやすいです。

 

●①扁桃体

「恐怖・不安」を処理する場所。
慢性痛患者では扁桃体の活動が亢進し、
    •    痛みに対する恐怖
    •    過度な警戒
    •    動かすことへの不安(fear-avoidance)

が強くなります。

うつ・不安障害の人では扁桃体が常に興奮しやすく、
痛み刺激に対しても“危険だ”と判断しやすくなるため、痛みが慢性化します。

 

●②島皮質

感情と身体感覚をつなぐ“痛みの中枢”。
脳の中で最も「痛みの強さ」を評価する場所で、
ストレス状態では島皮質の活動が増加します。

研究では、
    •    うつ病患者は島皮質が過敏
    •    不安の強い人ほど痛み刺激に反応しやすい

ことがわかっています。

●③前帯状皮質(ACC)

痛みの“つらさ”や“我慢感”を司る部位。
精神疾患があるとACCのボリューム(体積)が減少しやすく、
痛み抑制力が低下することが多くの研究で報告されています。

つまり、

ほんの小さな痛みでも「つらい」「耐えられない」と感じやすくなる

ということです。

●④前頭前野(PFC)

痛みを“理性的に抑える”制御センター。
不安・うつ状態ではPFCの活動が低下し、
    •    「大丈夫だ」と痛みを抑える力が弱まる
    •    不安や恐怖が増幅しやすい

という状態になります。

慢性痛患者の研究では、PFCの萎縮(灰白質の減少)が繰り返し報告されています。

■3.ストレスホルモンが「痛みの信号を強くする」

精神疾患があると、
コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が乱れることが多いです。

コルチゾールは本来、短期的には身体を守るホルモンですが、
長期間高い状態が続くと、
    •    痛みの神経(Aδ線維・C線維)の感度が上がる
    •    神経の炎症が増える
    •    筋肉が硬くなる(筋紡錘が常に興奮状態)

という影響が出ます。

つまり、

ストレスが長期化すると、
身体が“痛みやすい体質”になっていく。

これが慢性痛を治りにくくする大きな原因です。

 

■4.脳の「痛み記憶回路」が過剰に働く

痛みは「過去の痛み記憶」によって強化されることがあります。

このとき中心的に働くのが以下の部位です。

●扁桃体(恐怖の記憶)

●海馬(出来事の記憶)

●ACC(痛みのつらさの記憶)

精神疾患ではこれらが不安定になり、
    •    「また痛くなるかも」という予期不安
    •    過去の痛みの記憶の再生
    •    痛みへの過敏(疼痛過敏)

が起こりやすくなります。

■5.自律神経の乱れが筋緊張・血流低下を引き起こす

精神疾患の方は、交感神経(ストレス神経)が過活動になりやすく、
    •    背中の筋が常に緊張
    •    首肩まわりの筋が硬い
    •    血流が悪い

という状態になりやすい。

これは、過去の論文のデータと一致します。
    •    うつ病患者の約70%に筋緊張亢進がある(Psychosomatic Medicine)
    •    慢性痛患者の筋は局所的な酸欠状態になっている(The Clinical Journal of Pain)

筋肉が酸欠・栄養不足になると痛み物質(ブラジキニン/サブスタンスP)が出るため、
さらに痛みが悪化します。

 

■6.「動かない生活」がさらに痛みを固定化する

精神疾患のある方は、
    •    活動量の低下
    •    外出・運動の減少
    •    姿勢不良

が起こりやすいことが研究で示されています。

これにより、
    •    関節可動域の低下
    •    筋の硬化
    •    軟部組織の滑走不良
    •    代謝の低下

が生じ、「使わないことで痛む」状態に入ります。

そして、

痛い → 動かない → さらに痛む → もっと動けない
という“痛みスパイラル”が完成します。

 

慢性痛は「あなたのせい」ではなく“脳の仕組み”ということです。

 

慢性痛は「気持ちの問題」ではありません。
脳の神経回路・ホルモン・自律神経という“構造の問題”です。

 

逆にいえば、

脳の仕組みがわかれば、痛みは改善できます。
    •    正しい運動
    •    ストレスマネジメント
    •    睡眠改善
    •    セルフケア
    •    専門的施術

これらが組み合わされば、
脳の痛み回路は必ず変わり、痛みは軽くなります。

 

あなたの周りで慢性痛で悩まれている方がいればお力になれるのでいつでもご相談ください。

 

 

また書きます。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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