こんにちは。
星野です。
先日のセッションで、こんな出来事がありました。
あるクライアントさん(Aさん)は、長年ご主人との関係に悩んでいました。
「こんなに思ってるのに、なんで伝わらないんだろう」
「言い方が悪いのかな、それとも自分が間違ってるのかな」
そんなふうに、自分の思いを伝えられないまま、心の中に溜め込んでいたんです。
でも話をじっくり聴いていくと、Aさんはいつも相手のことを気にして、 “やさしく伝えよう”としすぎていたことに気づきました。
「言葉を選ぶこと」が、思いを濁らせてしまうこともあリマス。
例えば、Aさんがご主人に対して不満を感じたとき、 「もっとこうしてほしい」と直接言うのではなく、 「私は別にいいんだけど…」 「あなたが忙しいのはわかってるけど…」 と、クッション言葉を多用していたんです。
その言葉の奥にある“本当の気持ち”が、かすんでしまっていた。
人って、相手の言葉の“トーン”や“エネルギー”から、 本音かどうかを無意識に読み取ってるんですよね。
だから、どんなに丁寧に伝えても、 “本気の温度”が伝わらないと、相手の心には届かないんです。
セッションの中で、Aさんにこう問いかけました。
「もし、遠慮せずに本音で伝えるとしたら、なんて言いたいですか?」
しばらく黙ったあと、Aさんが涙ぐみながらこう言ったんです。
「私だって…本当は大事にされたいんです」
「“わかってるだろ”じゃなくて、ちゃんと気持ちを言葉で伝えてほしい…」
その瞬間、空気がすっと変わりました。
ああ、この人はずっと我慢してきたんだな。
優しさの奥に、寂しさと怒りと愛情が、ぎゅっと詰まっていたんだなと感じました。
Aさんはその後、ご主人と話す場を持ち、 セッションで出てきた“本当の言葉”を伝えることができました。
すると、ご主人の反応は意外にも穏やかで、 「そんなふうに思ってたんだな…気づかなくてごめん」 と返ってきたそうです。
それを聞いたとき、Aさんはこう言いました。
「初めて、“伝わった”って感じがしました」
ここで大切なのは、 **「上手に伝える」より「本気で伝える」**ことなんです。
人の心は、表面的な言葉よりも、“その奥にある感情”に動かされます。
“伝わらない”と感じるとき、 多くの場合、自分の中で「感じていること」と「表現していること」にズレがあります。
それは、過去の経験で「本音を出すと嫌われる」と思ってしまった防衛反応だったり、 「ちゃんと伝えなきゃ」という完璧主義が働いて、気持ちが抑えられていたりします。
でも逆にいえば、 “気持ちと表現が一致した瞬間”に、人は深くつながれる。
それがAさんのような、「伝わった瞬間」なんだと思います。
今、もしあなたが「なんでわかってくれないんだろう」と感じているなら、 それはあなたが大切にしたい何かを、ずっと抱えてきた証拠です。
そして、その思いは“ちゃんとした伝え方”じゃなくても、 あなたの本気の声として出せたとき、相手に届くことがあります。
我慢じゃなくて、怒りじゃなくて、 ただ「大事だからこそ伝えたい」っていう、あなたの心。
それを大切にできたとき、 人との関係も、自分自身との関係も、少しずつ変わっていきます。
また書きます。
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